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映画 吉永小百合主演「北のカナリアたち」の感想。音楽に感動。 [映画]

吉永小百合さん主演の「北のカナリアたち」観て来ました。

女性1000円デーに行ったので、観客はおばさんばっかりでした。

泣かせどころ満載ですが、おばさんたちのすすり泣きに、ちょっと涙が引っ込んだ感はありました。

バイオリンの音色に、北の海の冷たさを感じました。

サントラ収録曲はこちらから




<感想>

前知識ゼロで臨んだので、先入観なく観ることが出来たのは良かったのかも。

吉永さんは、全校生徒6人の島の分校に来た先生の役。

そこで、吃音の少年の歌の才能を見出して、全校生徒で合唱を始め、

島の人たちの癒しとなったことから、

「北のカナリアたち」って題になったんですね。

さまざまな事情を持つ大人たちと、子どもたちの澄んだ歌声の対比が、

せつなさを感じさせます。


吉永さんの夫役は柴田恭兵さん。

大学教授でありながら、病で余命わずかと知り、

妻と島で最後を迎えようとしていました。

吉永さんの教え子が海に落ちてしまい、それを助けようとして、

亡くなってしまいました。


そのときその場所に先生がいなかったことや、

夫意外の男と一緒だったとの噂うわさも立ち、

先生は、島を出て行くことになったのでした。


そして、6人の子どもたちは、その事故や、先生の旦那さんが亡くなったことに、

ずっと心を痛め、成長していったのです。


先生が男と会っていた、という男は中村トオル。

警官である彼の自殺を止めてから、二人に愛が芽生えた、

という設定でしたが、そのところの二人の心の動き、特に吉永さん演じる先生の気持ちが

十分に伝わってこなかったのが残念です。


成長した子どもの一人、小池栄子が

親友の旦那さんを好きになってしまったこと、

森山未来が、勤務先の社長にDVを受けていた奥さんを好きになってっしまったこと。


「好きになってしまったら、どうしようもないってことがあるんだよ。」


それは、そういう経験したことがないと、ストンとは落ちないセリフだなあと思いました。


森山未来が社長を半ば正当防衛で死なせてしまったことが、

物語の発端だけど、

その、謎解きがメインなわけではありません。

ミステリーという感じもしません。


でも、あの時、夫ではないからといって、中村トオルを見捨てていたら、

彼は確実に、死を選んでいたでしょう。

吉永さんは、先生でしたが、子どもたちにとっても、中村トオル演じる警官にとっても、

聖母のような存在だったのでは、と思いました。


原作も読んでみたいと思いました。





<解説>

湊かなえの連作ミステリー「往復書簡」(幻冬舎刊)に収められている「二十年後の宿題」を原案に、

吉永小百合主演、阪本順治監督で描くヒューマンサスペンス。

日本最北の島・礼文島と利尻島で小学校教師をしていた川島はるは、ある事件で夫を失う。

それをきっかけに島を出てから20年後、教え子のひとりを事件の重要参考人として追う刑事の訪問が

きっかけとなり、はるはかつての生徒たちに会う旅へ出る。

再会を果たした恩師を前に生徒たちはそれぞれの思いを口にし、現在と過去が交錯しながら事件の

謎が明らかになっていく。

脚本を「北の零年」の那須真知子が担当。撮影は「劔岳 点の記」の木村大作。


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